目立つPOPを作って購買販促! 書き方のポイントと注意点
スーパーやドラッグストアなどで用いられる店内POP。店内に訪れた人の注目や興味を惹き、購買行動を後押しするためには、自然と視線が誘導されるような目立つPOPを作ることが重要です。
新商品や売れ筋商品の注目を集めたり、売れ行きが悪い商品を購入につなげたりするために、「どのようにPOPを書くとよいのか」「単に目立つだけのPOPにならないためにはどうすればよいのか」などと調べている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、目立つPOPの作り方とポイント、注意点について解説します。
なお、目立つ広告の作り方についてはこちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。
目立つ広告で視線を惹きつける! 訴求力をアップする広告作成のポイント
目次[非表示]
- 1.店内POPの役割
- 2.目立つPOPの書き方とポイント
- 2.1.①ターゲットや伝えたい情報を精査する
- 2.2.②デザインを決める
- 2.3.③メリハリのあるレイアウトで書く
- 3.目立つPOPを書くときの注意点
- 3.1.情報の優先順位を決める
- 3.2.消費者目線のデザインを意識する
- 3.3.色数を使いすぎない
- 4.感性脳科学に基づいた分析で“目立つPOP”を実現
- 5.まとめ
店内POPの役割
店内POPには、来客者の注意を惹いて認知を高めたり、商品の訴求ポイントをアピールしたりする役割があります。
入口付近・商品棚・通路・レジ横など、顧客の行動や心理を想定してPOPの内容を工夫することで、取ってもらいたい行動を促せるようになります。
また、セールや期間限定商品など、来客者のメリットとなる情報を伝えたり、口コミ・おすすめポイントなどを紹介したりして、買いたくなるような仕組みをつくることにも役立ちます。
目立つPOPの書き方とポイント
目立つPOPを作成して来客者の視線を惹きつけるためには、記載する情報やレイアウト、デザインなどを工夫することが重要です。
ここでは、目立つPOPの書き方とポイントについて解説します。
①ターゲットや伝えたい情報を精査する
ターゲットとなる人物の性別や年齢によって、情報の伝え方は異なります。
商品のターゲット層を意識したうえで、「誰に何を伝えたいのか」「読んだあとにどのような行動を取ってほしいのか」を考えて、POPに記載する情報を洗い出すことがポイントです。
▼POPに記載する情報を洗い出すポイント
- 商品の特徴(使用場所・使用目的・頻度・価格帯)を分かりやすく言語化する
- 商品のターゲット層を考える
- ターゲットが持つ課題・ニーズに対して訴求するメッセージを考える
- 商品を購入・使用することによるメリットを記載する
②デザインを決める
記載する情報が決まったら、POPの大まかなデザインを決定します。その際、使用するフォントや配置、イラスト、写真などを決める必要があります。
キャッチコピーや具体的な数字を取り入れると、ひと目で内容を理解しやすくなるほか、訴求力のアップにつながります。
▼POPにおけるデザイン設計のポイント
ポイント |
具体例 |
商品のイメージに合ったフォントを使用する |
|
色の心理効果に基づいて、伝えたいメッセージを表現できる色を使う |
|
商品または使用シーンを連想させるイラスト・写真を使用する |
|
説得力を高めるために具体的な数字をいれる |
|
③メリハリのあるレイアウトで書く
POPを書く際は、情報の配列や文字の大きさなどを工夫して、メリハリのあるレイアウトにすることもポイントの一つです。
視覚的なメリハリをつけることで、強調したいメッセージを目立たせて、来客者の目を惹きやすくなる効果が期待できます。また、視認性を高めて、POPの内容を読みやすくしたり、すっきり見せたりすることも可能です。
▼レイアウトのポイント
- 縦書き・横書きなどを整列する
- 文字の大きさ・フォントの種類は2~3つに絞る
- 情報を詰め込みすぎず、余白を残す
- キャッチコピーや重要な箇所の文字を大きくする・色をつける
目立つPOPを書くときの注意点
目立つPOPを書く際は、来客者が内容をひと目で理解できるように、盛り込む情報や配色などに気をつける必要があります。主な注意点は、以下のとおりです。
情報の優先順位を決める
来客者にもっとも伝えたい内容を瞬時に理解してもらえるように、事前に情報の優先順位を決めておくことが重要です。
POPに記載する情報が多くなりすぎると、ひと目で内容を理解することが難しくなります。伝えたい情報が多くなる場合には、箇条書きを使用して簡潔にまとめる方法が有効といえます。
消費者目線のデザインを意識する
来客者の目を惹くPOPを作るためには、消費者の目線に立ってデザインを考えることが重要です。例えば、女性向けの商品であれば、くすみカラーやパステルカラー、男性向けの商品であれば、寒色系や無彩色などが好まれる傾向にあります。
▼消費者目線のデザイン例
商品の種類 |
好まれやすいデザインの例 |
キャラクター雑貨 |
明るくポップなデザイン |
健康志向の自然派食品 |
自然を思わせる緑や健康を思わせる青を取り入れたデザイン |
食料品 |
赤やオレンジ色を取り入れた食欲を増進させるデザイン |
若者向けの商品 |
流行語や流行のキャラクターを取り入れた、トレンド感のあるデザイン |
色数を使いすぎない
店内POPのデザインに色数を多く使用しすぎると、どれが重要な情報かどうか瞬時に判断しにくくなります。情報を見やすくして、全体のデザインに統一感を持たせるために、使用する色数は3色程度に抑えることがポイントです。
感性脳科学に基づいた分析で“目立つPOP”を実現
POPの作成にあたって、本当に来客者の目を惹くデザインかどうかを判断するには、実際に店頭に置いてみて検証する必要があります。しかし、POPを制作した本人は、どうしても目立つように感じてしまうため、客観的に判断することは難しいといえます。
目立つPOPになっているか、客観的かつ定量的に検証するには、感性脳科学に基づいた分析ツールが役立ちます。
コニカミノルタの『EX感性』は、脳科学における認知理論に基づいて、人の“見る”という行為を科学的に分析することが可能です。認知から興味、比較検討、購入に至るまでの購買プロセスを可視化して、売れるデザインを科学的に紐解きます。
▼EX感性による人の購買プロセスからのアプローチ
「どの部分が注目されるか」「長く見られやすい部分はどこか」など、消費者の視線の動きを可視化することで、目を惹きやすく、購買行動を後押しするPOPのデザイン・レイアウトを検討できます。
詳しくは、こちらをご確認ください。
まとめ
この記事では、目立つPOPの書き方について以下の内容を解説しました。
- 店内POPの役割
- 目立つPOPの書き方とポイント
- 目立つPOPを書くときの注意点
- POP作成に役立つ感性脳科学に基づいた分析ツール
店内POPには、来客者の注意を惹いて、認知を向上させたり、商品を訴求したりする役割があります。より目を惹くPOPで購買行動を後押しするためには、ターゲットや伝えたい情報を精査したうえで、魅力や訴求ポイントがひと目で分かるデザイン・レイアウトに工夫することが重要です。
コニカミノルタの『EX感性』では、人の視線の動きや印象などを可視化して、定量的に解析することが可能です。感性脳工学に基づいたデザイン設計によって、購買につながる目立つPOPの作成につなげられます。
サービスの詳細については、こちらの資料をご覧ください。