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デザインコンサルの活用で売れるデザインへ! 感性にアプローチして市場競争力を高めよう

市場の成熟や社会のデジタル化に伴い、商品と開発技術のコモディティ化が進んでいます。そうしたなかで、消費者のニーズは高度化・多様化しており、「よいモノをつくれば売れる」という時代ではなくなりつつあります。

競合他社との差別化を図り、持続的な売り上げにつなげるためには、消費者志向の観点からニーズに対応したり、付加価値のある顧客体験を提供したりしていくことが求められます。そこで取り入れたいのが、デザイン思考に基づいた戦略的なアプローチです。

近年では、デザイン思考に基づいて商品やブランドが持つ課題を解決に導く“デザインコンサルティング(以下、デザインコンサル)”が注目されています。商品の開発や販売、ECサイト運用などを行っている企業では、「デザインコンサルとは何か」「活用して何ができるのか」などと疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

この記事では、デザインコンサルの概要と対応領域、活用するメリットについて解説します。


目次[非表示]

  1. 1.デザインの力を引き出す“デザインコンサル”とは
  2. 2.デザインコンサルで何ができるのか
    1. 2.1.プロダクトデザイン
    2. 2.2.UI・UXデザイン
    3. 2.3.コミュニケーションデザイン
  3. 3.デザインコンサルを活用するメリット
  4. 4.まとめ


デザインの力を引き出す“デザインコンサル”とは

デザインコンサルとは、デザイン思考に基づいたアプローチによって、企業の商品やブランド、ECサイトなどが持つ課題の解決を図るサービスのことです。

ここでいうデザイン思考とは、色・形状などの見た目だけでなく、ニーズや問題に対して、デザイナーの感性・アイデア・表現で解決する発想法のことを指します。

例えば、「パッケージデザインを通して商品の魅力を伝えたい」「ECサイトのデザインを改善して顧客体験を向上させたい」などの問題・ニーズが挙げられます。

デザインコンサルでは、企業のニーズ・目的・予算などの条件を考慮したうえで、以下のようなプロセスを踏んで具体的なデザインを設計します。


▼デザイン思考に基づいた設計のプロセス

プロセス

内容

①疑問を持つ

人の行動や物事の本質を捉える

②アイデアを出す

常識にとらわれずにアイデアを創出する

③アイデアを試す

デザインをシミュレーションする

④アイデアを表現する

感覚的に心に響いたり、良さを伝えたりできるデザインや文章を表現する

⑤客観的に検証する

試作と検証を通して、感性・形状・使いやすさなどを評価する


機能性・利便性の向上だけでなく、表現を豊かにしたり、情報を分かりやすくしたりして、消費者の感性や直感に響くデザインを生み出すことが、デザインコンサルの役割となります。


なお、デザインマーケティングについてはこちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。

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デザインコンサルで何ができるのか

デザインの領域は広く、活用される場面は広がっています。


▼デザインの領域

画像引用元:中部経済産業局『デザイン思考活用講座解説書


デザインコンサルは、商品開発やサービスの提供、販促活動などの幅広い領域で活用されることが期待されます。

以下では、一般的なデザインコンサルの対応領域について解説します。

出展:中部経済産業局『デザイン思考活用講座解説書


プロダクトデザイン

プロダクトデザインとは、生活用品や家具、電化製品などのさまざまな製品をデザインすることです。

製品の機能・性能・用途・使用環境などを想定したうえで、以下の要素を考慮して形状や素材、色、模様などをデザインします。


▼プロダクトデザインで考慮する要素

  • 安全性・機能性・利便性があるか
  • 製品の特長を反映しているか
  • 市場におけるポジションはどうなっているか
  • 競合他社と差別化ができているか


UI・UXデザイン

UIとUXが優れたデザイン設計・提案を行うことも、デザインコンサルの対応領域となります。

UI(User Interface:ユーザーインターフェース)とは、プロダクトとユーザーの接点を意味します。具体的には、ECサイトやアプリケーションの操作性、情報の分かりやすさなど、ユーザーの利便性を考慮したデザインのことを指します。

UX(User Experience:ユーザーエクスペリエンス)は、ユーザーが商品・サービスを通して得られる体験を意味します。UIはUXの一部に含まれており、使いやすさ・分かりやすさに加えて、感動する・楽しい・面白いなどのユーザーの利用品質全体のことを指します。

デザインコンサルでは、UI・UXのデザイン設計によって、ユーザーの使いやすさや体験価値を高めることを目指します。


▼UI・UXデザインの設計ポイント

項目

ポイント

UI

  • ECサイトでの商品検索がしやすくなる
  • 広告の情報が整理されていて見やすくなる
  • 商品パッケージを見たときに一目で用途が分かる

UX

  • ECサイトの商品画像が豊富で比較検討がしやすくなる
  • 広告のデザインを見て商品・サービスに関心を持つ
  • ユーザーの感性に響く商品パッケージで手に取ってみたくなる


コミュニケーションデザイン

コミュニケーションデザインとは、ユーザーに企業やブランドのメッセージを伝えるためのデザインを考えることです。

商品の魅力や企業が伝えたいことを一方的に訴求するのではなく、ユーザーの趣味・思考を分析したうえで、心を動かして行動を後押しするようなデザインを考えます。


▼コミュニケーションデザインの例

  • ECサイトにブランドのコンセプトを反映できる配色・フォント・イラストを取り入れる
  • 広告にユーザーの悩みを商品で解決できるキャッチコピーを記載する
  • ターゲットに与えたい印象に合わせて商品パッケージの配色を調整する


なお、商品パッケージのリニューアルについては、こちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。

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デザインコンサルを活用するメリット

デザインコンサルを活用すると、以下のようなメリットが期待できます。


▼期待できるメリット

  • ブランドイメージの構築
  • 顧客体験(CX)の向上
  • 市場競争力の強化

デザインコンサルを活用して、ユーザーの課題やニーズ、趣味嗜好に沿ったデザインを設計することで、一貫したコンセプトでのアプローチができるようになります。これにより、ブランドイメージの構築につながります。

また、UIやUX、ユーザーとのコミュニケーションを意識したデザインを取り入れることで、顧客体験の向上を図ることが可能です。その結果、付加価値のある商品・サービスとして、顧客満足度の向上につながることが期待できます。

ユーザーの感性に訴えかける魅力的なデザインは、競合他社と差別化を図り、市場での競争力を高めるためにも貢献すると考えられます。



まとめ

この記事では、デザインコンサルについて以下の内容を解説しました。


  • デザインの力を引き出す“デザインコンサル”
  • デザインコンサルの対応領域
  • デザインコンサルを活用するメリット


デザインコンサルでは、プロダクトデザインやUI・UXデザイン、コミュニケーションデザインなどを通して、企業が持つ課題の解決を図ります。デザイン思考に基づいたアプローチによって、ブランドイメージの構築や顧客体験(CX)の向上、市場競争力の強化などの効果につながると期待できます。

また、デザインコンサルの活用のほかにも、ITツールを活用して、手軽かつ安価にユーザーの感性や直感に響く魅力的なデザイン設計を行う方法もあります。

コニカミノルタの『EX感性』では、人の感性を見える化してデザインを定量的に解析することが可能です。感性脳工学に基づいたデザイン設計によって、最適な”見せ方”を検討できます。


サービスの詳細については、こちらの資料をご覧ください。

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