目立つ広告で視線を惹きつける! 訴求力をアップする広告作成のポイント
広告は、ECサイト内や店舗などにおいて、商品を宣伝して購買行動につなげるための重要な販促ツールの一つです。広告媒体によって活用の目的は異なるものの、商品の認知度向上や店舗への集客向上、売上の拡大などにつなげる役割があります。
しかし、インパクトに欠ける広告は、消費者の目にとまりにくく、興味関心を惹くことが難しいため、認知や購入までつながらなくなってしまいます。
ECサイト運営や店舗運営をしている企業では、「目立つ広告を作成するために何を意識すればよいのか」「現在の広告で見直す要素はあるのか」などと改善に向けて取り組まれている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、訴求力をアップして購買意欲を高めるための広告作成のポイントを解説します。
目次[非表示]
- 1.目立つ広告を作成するために大切なこと
- 2.訴求力をアップする広告作成のポイント
- 2.1.①ひと目で内容が伝わるキャッチコピー・タイトルをつける
- 2.2.②見やすく整ったレイアウトにする
- 2.3.③フォント・色でメリハリをつける
- 2.4.④テーマに沿って配色を決める
- 3.まとめ
目立つ広告を作成するために大切なこと
目立つ広告を作成するためには、ターゲットの視点に立ってコンテンツの内容やデザインを工夫することが大切です。
消費者の目にとまりやすい印象の強い広告であっても、以下のようなデザインでは、興味関心を惹くことは難しくなります。
▼興味関心を惹くことが難しい広告のデザイン
- 商品のイメージと異なるデザインで違和感がある
- ひと目で広告の内容を理解できない
- 文字や色が散乱していて読みにくい
- 商品の魅力や利点などのベネフィットが分からない
広告を作成する際は、単に目立たせることだけを考えるのではなく、「どのような消費者に見てもらいたいのか」といったターゲットを明確にすることが重要です。
ターゲットを明確にすることで、消費者が持つ課題・ニーズを踏まえて必要な情報を洗い出したり、訴求力をアップするデザインや配色を検討したりできるようになります。
また、自社が伝えたいことを一方的に表現するのではなく、ターゲットにとってのベネフィットとなるような情報提供を意識することも重要です。
訴求力をアップする広告作成のポイント
広告の訴求力をアップするには、広告の内容が分かりやすく、かつ商品の魅力や特徴が伝わるデザインに工夫することがポイントです。ここからは、4つのポイントについて解説します。
①ひと目で内容が伝わるキャッチコピー・タイトルをつける
キャッチコピーやタイトルは、何を伝えたい広告なのかをひと目で理解してもらうための重要な要素です。
広告を届けたいターゲットが持つ課題・ニーズを想定して、商品にまつわる問題を提起したり、共感を醸成したりできる内容に工夫する必要があります。
また、広告をスルーされないために、興味関心を惹きつけるための心理的なアプローチを行うことがポイントです。
▼キャッチコピー・タイトルによる心理的アプローチの例
心理的アプローチの方法 |
例 |
ベネフィットを伝える |
「30日間で効果を実感!」 |
希少性を伝える |
「8月限定!20%オフの特別価格」 |
共感を誘う |
「年末年始で体重が増えたあなた!〇〇習慣で生活改善!」 |
②見やすく整ったレイアウトにする
広告のレイアウトは、消費者の視認性に影響するため、見やすく訴求内容が分かりやすいように配置を考える必要があります。
情報を多く詰め込み過ぎたり、情報の配列に統一感がなかったりすると、読みづらく内容が伝わりにくくなってしまいます。訴求したい情報の優先度を整理したうえで、以下のポイントを押さえたレイアウトにすることがポイントです。
▼広告レイアウトを設計するときのポイント
- テキストを一定のルールで整列する(縦書き・横書き、右揃え・左揃え、高さ など)
- 強調したいテキストを大きく記載する
- キャッチコピーやタイトルを上部、メイン情報を中央に配置する
- 広告の内容がひと目で分かる画像・イラストを取り入れる
- 関連性のある情報はグループに分けて近接して配置する
- 視線が動く“Z”の順に、優先度の高い情報を配置する
- テキスト間・画像まわり・上下左右に余白を設ける
なお、広告のレイアウト設計に活用できる視線誘導については、こちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。
③フォント・色でメリハリをつける
広告のなかで訴求したい部分を強調して、「どこに何の情報があるか」を直感的に理解してもらうために、フォントや色でメリハリをつけることがポイントです。
フォントの種類や大きさは、1~2種類にまとめると見やすくなるといわれています。また、テキストや背景、文字装飾などの色を工夫して、見てほしい重要な情報を目立たせることも必要です。
▼フォント・色でメリハリをつける方法
- 強調部分のフォントを大きくする
- 強調部分の色を変える
- 重要な情報のテキストを枠で囲う
- 文字色と背景色にコントラストを持たせる
④テーマに沿って配色を決める
広告のデザインに統一感を持たせるには、訴求する商品やイベントなどに沿ったテーマを決めて、イメージに合う色を選ぶことがポイントです。
使用する色は3〜5色程度に抑えて、同系色の配色でまとめると自然に読みやすくなります。色によって与える印象が異なるため、ターゲットや訴求内容に合わせて検討することが重要です。
▼色が与える印象
意味 |
色 |
与える印象 |
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暖色 |
暖かさを感じる色 |
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寒色 |
寒さを感じる色 |
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|
中性色 |
暖色と寒色の中間で、寒暖を感じない色 |
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まとめ
この記事では、広告作成について以下の内容を解説しました。
- 目立つ広告を作成するために大切なこと
- 訴求力をアップする広告作成のポイント
目立つ広告を作成するには、ターゲットの視点でコンテンツの内容・デザインを工夫することが大切です。ひと目で内容が分かるキャッチコピー・タイトルをつけるほか、見やすいレイアウトにする、フォントや色のメリハリをつける、テーマに沿った配色を選ぶことがポイントです。
より目を惹く広告を作成するには、「広告のどこに注目しているのか」「見たときにどのような印象を持つのか」など、ターゲットの視線や印象などを分析することも有効です。
コニカミノルタの『EX感性』では、脳科学における認知理論をベースに、消費者の“見る”という行為を科学的に分析して、視線の動きや印象を可視化できます。
以下のような機能を活用することで、広告の見やすさ・読みやすさ・スッキリ感などを定量的に評価して、ターゲットの目を惹く広告デザインへの改善を図れます。
▼EX感性の主な機能
- 注目性分析でキャッチコピーや文章の視認性を可視化する
- 視線シミュレーションで初期認知後の視線の動きと滞在時間を可視化する
- 色覚多様性フィルタで配色による印象・見え方を分析する
サービスの詳しい内容は、こちらの資料をご確認ください。